※以前国家試験に出題されたところのみを、抜粋しています。
出題項目は、赤字で記入しています。
気管

特徴
・位置関係:食道・胸大動脈の前、 肺静脈の後
・食道と接する気管後壁は、軟組織性の膜
・分岐角度:70度(右:25度、左:45度)→そのため右の方が誤嚥性肺炎多い。
・位置:第6頚椎下端〜第4.5胸椎で分岐
・長さ:10~12㎝
・肺門〜気管分岐部までは約2~3㎝
・気管は輪状軟骨であり、硝子軟骨である。
・上皮:気管内壁は多列線毛上皮
・気管支には、線毛がある。
・気管支喘息:気管支平滑筋が病的痙攣を起こす。気道の狭窄により、喘鳴、咳
肺

特徴
・右:上葉・中葉・下葉の3葉で構成。 左:上葉・下葉の2葉で構成。
・肺門高さ:左 〉 右 (左のほうが高い。)
肺胞
上皮:単層扁平上皮
Ⅰ型→ガス交換
Ⅱ型→肺サーファクタント 表面張力によって肺胞が潰れるのを防ぐ。
・両側を肺に囲まれ、前が肋骨・後ろが椎体となる空間を縦隔と呼ぶ。この中にある主な臓器は、①胸腺②気管③食道④心臓⑤上大静脈⑥大動脈弓⑦上行大動脈などがある。
・縦隔の前下部、横隔膜の上に、心臓が位置する。
・肺
機能血管:肺動脈
栄養血管:気管支動脈
・肝臓
機能血管:門脈
栄養血管:固有肝動脈
機能血管とは、内臓が機能するための血管。栄養血管とは、内臓に栄養や酸素などを供給する血管。
基本、臓器に対して、機能血管と栄養血管は同じですが、肺と肝臓だけ違います。そのため国試によく出題されます。
・肺の区域気管支
右:S1〜10の10本
左:S1とS2がセット、またS7がないため、8本
胃

特徴
・消化管の層が、3層構造(内輪・斜走・外縦)胃以外は、2層構造で内輪・外縦
・位置:TH10〜L1
・上部に入り口を、噴門といい、括約筋なし。(TH11)
・下部の入り口を幽門といい、幽門括約筋あり。(L1)
・胃の上縁を小弯、下縁を大弯という。
小腸

小腸=十二指腸+空腸+回腸
特徴
・約6m
・回腸には、パイエル板あり。
・小腸は輪状ヒダ
・十二指腸・空腸→ 糖・蛋白・脂肪を吸収。空腸→ 水分(80~90%)
・回腸(小腸)と盲腸(大腸)の間には、弁がある。=回盲弁(バウビン弁)が存在する。
大腸

大腸=盲腸(虫垂)+結腸+直腸
特徴
・長さ:1.7m
・大腸壁では、筋層が発達。
・結腸ヒモ(自由ヒモ・間膜ヒモ・大網ヒモ)を形成。
・結腸は半月ヒダ
・右ASISと臍の外1/3 =マックバーネの圧痛点(虫垂炎で痛くなるところ)
大腸と、小腸には、共通してヒダがある。
腹膜内臓器:胃・肝臓・空腸
腹膜後臓器:腎臓・膵臓・十二指腸・上行結腸・直腸・下行結腸・尿管・副腎
肝臓

特徴
・肝臓の後ろに、胃と十二指腸が接する。
・肝臓の高さ:最上部は第5肋骨(左右同じ)
・胆汁:肝臓で生成され、胆嚢で保管される。
腎臓

腎臓=腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+尿細管+集合管
特徴
・腎小体:腎皮質に存在。
・ネフロン:尿生成の機能単位のことで、腎小体と尿細管で構成。
・糸球体:毛細血管の塊。

特徴
・位置:TH12〜L3の高さ、(左のほうが高い。右には肝臓があるため)
・大きさ: 縦:約10㎝、横:約5㎝
・尿管の長さ:約25〜30㎝
・尿の流れ(尿管→膀胱→尿道)
詳しく 腎小体(糸球体+ボーマン嚢)→近位尿細管→ヘンレ係蹄→遠位尿細管→集合管→腎杯→腎盂→尿管
・尿管口は膀胱底部に開口する。
・尿管内部に逆流防止弁はない。(尿管は斜めに貫くため、この構造が弁の働きをする。)
・内尿道括約筋
副交感神経:骨盤神経
交感神経:下腹神経
・外尿道括約筋
副交感神経:陰部神経
副交感神経:陰部神経
内尿道括約筋→ 平滑筋
外尿道括約筋→ 横紋筋
→副交感神経で排尿、交感神経で蓄尿のため、骨盤神経(副交感神経)で排尿、下腹神経(交感神経)で蓄尿となる。
・膀胱に、150〜200mlの尿が溜まると起こる。(初期尿意)
・横隔膜や腹筋群の収縮によって、腹圧が上昇すると排尿が促進。
・さらに詳しく見たい方は、
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