ここの範囲は、国試でも大切、また臨床でもよく使うのでしっかりと理解しておきたい箇所ということで、絵と目的と名前を一緒にして頭の中に落とし込んで行きましょう!ボリュームが多いので、一気に覚えようとせず、少し時間をかけたほうが良さそうです (´∀`)
絵と目的だけでなく、『こんな風に考えると問題が解きやすい!』と言ったポイントも加えてます。
また赤字で書かれている部分が過去10年で出題されだ語句になります。ご参考になれば!(読むのが大変な時は、目次でサーって見て興味あるところから始める方法もあり。)さっスタートします。
もくじ
膝装具について
膝の範囲でよく狙われるのが、『反張膝に対する装具について。』 でも、注意!これから書く、下の絵にあるものだけが、全てだと思わないで欲しいです!
なぜかというと、国試の選択肢によっては、『膝の伸展が制限』出来れば下の絵以外にも回答になってしまうこと多々あり。
そのため、わたし的(国試対策用に)反張膝に対する装具をみるポイントは↓↓
① 膝の後ろにカフがあるもの。
② 下腿後傾を防止するもの。
③ ダイヤルで膝の角度を調節できるもの。
です。
また、絵で『反張膝に対する装具でないのはどれか』みたいな聞き方の問題の場合は、上記の考え方にプラスして、『明らかに反張膝防止できないでしょう。』、っていう選択肢ないか探してみたほうが良い場合あるので惑わされないようにしましょ!点取り問題です!!
では行きますね。
反張膝に対する装具について
まず反張膝とは、
膝関節伸展が0°でなく、10°・20°と言った過伸展の状態になること。これは臨床上色々な面で良くないため、反張膝は制限したい!!
・スウェーデン式膝装具
・ダイヤルロック付き継手
役割
関節運動を一定角度で制限する。
膝関節屈曲拘縮の人にも適応する。
・プラスチック短下肢装具
・オフセット膝装具
特徴
継手中心が後方にセットされているため、立脚相において膝を安定させる。
継手の分類
・リングロック
役割
リングを下げるとロック⇄上げると遊動。
・スイスロック
役割
膝伸展→自動でロック
解除する際は、後方のバーを上に引く。
・伸展制限付き膝継手
・多軸式膝継手
役割
生体の膝関節運動に近い運動が可能。→膝関節を深く屈曲する必要がある場合。
足継手の位置
前額面:外果中央〜内果下端
水平面:足部中心線に直交し、外果を通る。
足継手の種類
① クレンザック継手(一方向補助付き足継手)
役割
底屈制御と背屈補助を行う。→バネの反発力によって、背屈を補助。
② ダブルクレンザック継手(二方向補助付き足継手)
役割
底背屈の補助を行う。+底背屈の制御も行う。
①・②共に、制御と補助に関与。
制動範囲の再調整可能。また、ねじを回して調整するため、連続的に調整可能。
③ 後方制動(底屈制御)
役割
底屈を制御=尖足を制御
④ 前方制御(背屈制御)
役割
背屈を制御。
③・④はばねがないため、制御のみに作用。
⑤ たわみ式
役割
プラスチックなどのたわみにより可動性を有するもの。=底屈・背屈の両方に抵抗生じる。
⑥ 遊動式
役割
動作を制限しない。しかし装具作成時に可動範囲を設定すること可能。足の側方安定に対して用いられる。(底背屈に制御目的としない。)
装具の装着方法

1. 内反尖足の有無に関わらず、足部と装具がずれないように、Bのベルトをかけて、
2. 内反尖足の解除目的で、Cのベルトをかける。
3. 最後にAのベルトをかけて装具を下腿に密着。
T・Yストラップによる足関節矯正
【足関節用Tストラップ=外側ストラップ】
→内反を矯正する。
【足関節用Yストラップ=内側ストラップ】
→外反を矯正する。
カフベルト・継手の位置
骨盤帯
・側方:腸骨稜と大転子の中間
・後方:上後腸骨棘と仙骨下縁の中間股継手:大転子上方2cm 前方2cmを通過
大腿近位半月
・内側:会陰部から2~3㎝下方
・外側:大転子から2~3㎝下方 を上縁とする。大腿遠位半月:下腿カフ上縁位置から膝軸を挟んで等間隔に位置。
膝継手:内転筋結節と膝関節裂隙の中間点。
下腿半月:腓骨頭下端より約2~3㎝遠位部(腓骨神経の圧迫を避けるため。)
短下肢装具の基本デザイン
① 金属支柱付き短下肢装具
② プラスチック短下肢装具
③ 継手付きプラスチック短下肢装具
①金属支柱付き短下肢装具について詳しく
特徴
・古くより用いられてきたデザイン。金属フレームと足部要素部品で構成。→強度高い。痙性の強い尖足に適応。
・急性期から装着し、早期より立位・歩行訓練を始める。
・感覚障害の有無は問わない。
②プラスチック短下肢装具について
まず用語の確認。
色々な名称で表現されることが多いが、
プラスチック短下肢装具=靴べら型装具=シューホンブレース(SHB)は同じものを表現している。
特徴
・採型を必要として、陽性モデル(患肢の石膏モデル)に、熱可塑性プラスチックを熱成形して製作。一度壊れてしまうと修理は困難。
・突出部がなく、皮膚への密着度が高いため装具の上から靴を履ける。
・完成後の角度調整はできない。
しかしアキレス腱部を細く削る(足関節部のトリミング(切り取る)を浅くする。)ことで底背屈しやすくなる。
・骨突出部の舟状骨・第5中足骨底に皮膚発赤を生じやすい。
SHBの応用編
・槌指がある人→トリミング範囲をDIP関節まで残す。
・しゃがみこみ動作を行う。→半らせん型(足関節背屈制動が弱いため、足関節背屈運動可能。)
靴型装具
アーチサポート:正常な足は、外側縦アーチ・内側縦アーチ・横アーチの3つのアーチで形成。→このアーチが崩れた状況であると扁平足・外反母趾の原因となる。
月形しん
外側が長い月形しん:O脚・内反尖足
内側が長い月形しん:X脚
ヒールに対する補正
【フレアヒール】
外反足:内側フレアヒール
内反足:外側フレアヒール
【ウェッジヒール】
外反扁平足:内側ウェッジヒール
内反足:外側ウェッジヒール
【トーマスヒール】

外反扁平足:内側縦アーチの支持
【逆トーマスヒール】

内反尖足:外側縦アーチの支持
【サッチヒール】
踵接地時のショック吸収
ソール(足底部)に対する補正
【ソールウェッジ】
外反足:内側ソールウェッジ
内反足:外側ソールウェッジ
【メタタルザルバー】
中足骨骨頭の免荷
【舟状骨パット】
内側縦アーチの支持
【ロッカーバー】
中足骨頭の免荷

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